出来るようになりたい。知りたい。学びたい。
幼稚園や保育園のICT活用をサポートするようになり、幼児と関わる機会が増えました。
その中で、最も強く感じたことは
「出来るようになりたい。知りたい。学びたい。」
という、幼児の純粋な欲求です。
そして、
「出来た!わかった!」
その時に見せる喜びも、純粋な形で現れます。
もちろん、個人によってその度合いや表現は異なりますが、
今のところ、「やりたくない、知りたくない、学びたくない」という幼児には出会っていません。
これが、年齢が上がるにつれ萎んでいくように見えます。
「出来るようになりたい。知りたい。学びたい。」
これらが萎み、発現しなくなる要因に
「そんな事も分からないの?」という周囲(特に親や先生など大人)の嘲笑
「あれをやれ、これをやれ」という押し付け
「子供には無理だろう」という前提に立って与える、やり甲斐のない課題
そうしたものがあるのではないでしょうか。
私は仕事柄、ICTを通して教育活動や教育現場に関わっています。
今、学校ではタブレット端末の整備が進んでいます。
しかし、思ったように活用されないということも、よく耳にします。
無線LANやシステム的な部分など多くの課題も指摘されますが、
「子供だから、タブレット端末で十分だろう」
「子供だから、この機能で十分だろう」
整備側の大人にそうした考えがあるのであれば、それも活用が広がらない課題の一つになっているような気がしてなりません。
幼児も含めて、子供達の欲求や能力を捉え直し、
それらを存分に発揮出来る環境や活動をデザインしていきたいですね。