教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

ブログを引っ越しました

「ブログを引っ越しました」 2014年1月から2018年6月まで、はてなブログで書き連ねてきましたが、 2019年より、NEL&MのHP内に設置したブログの方に引っ越しいたしました。 NEL&M www.nelmanage.com こちらの方も、よろしくお願いいたします。

5年目を迎えた幼稚園・保育園での「ICTタイム」

幼稚園や保育園の年長児を対象とした「ICTたいむ」 ICTスクールNELのサービスとして実施を始めて、今年(2018年)で5年目を迎えました。 www.kids-ict-time.com 取り組み方法は大きく変っていませんが、カリキュラムの中身や、子供たちの支援方法などは細か…

「ICT も 活用する学習者の姿。”動詞”(Digital Taxonomy Verbs)」から考える。〜日本の学校における教育の情報化で不足していること(2)〜

「ICT も 活用する学習者の姿。”動詞”(Digital Taxonomy Verbs)」から考える。 (画像:2018年現在使用している研修資料より) 1人一台の学習用端末や周辺のシステムなどを導入したとして (1)授業がどのように変わること(改善)を想定して、機器やソフ…

「デジタルポートフォリオやSNSの活用など」〜日本の学校における教育の情報化で不足していること(1)〜

海外の学校向けサービスには、Webベース(+アプリ)でデジタルポートフォリオ、SNS、教材配信などをシンプルに実現するものがいくつも存在します。 これらを日本の学校で取り入れようとしても、思うように定着しない。 ということを経験したことがあります。…

幼児期とICT。〜幼稚園・保育園の「ICTタイム」より〜

今回の記事は adventar.org というリレーコラム(担当日 12/14)の投稿を兼ねています。 ーーー 幼児期とICT。 より良い関わり方について書いてみようと思います。 私の会社(https://www.nelmanage.com/)では、2014年より幼稚園や保育園の正課保育における…

「情報モラルってなに?」〜特別支援学校高等部での情報モラルかるたの活用〜

「情報モラルってなに?」 今日は、地元の特別支援学校の高等部で、情報モラルのゲスト講師の機会をいただきました。 うちのICTスクール(ICTスクールNEL)の作品展で 「親子で遊ぼう、情報モラルかるた体験」 を行った時の新聞記事 小学生らICT体験 「情…

誰のための、提案や環境構築なのか?

誰のための、提案や環境構築なのか? 教育とICTの界隈にいると、ICT機器やシステムを提案する方々が、授業や学習活動について話すことを躊躇する場面を、よく目にします。 「それは先生方の領域ですから。。。(私はそこには踏み入りません)」 謙遜も含まれ…

H28年度「佐賀県ICT利活用教育推進に関する事業改善検討委員会」から思うこと

H28年度の「佐賀県ICT利活用教育推進に関する事業改善検討委員会」 www.pref.saga.lg.jp 第4回の議事概要が公開されています。 H28年度最後となった会議では、次の様なことを指摘させていただきました。 ーーーーー 「学習用パソコンは、1人1台必ず購入を…

改善検討

H27年度より「佐賀県ICT利活用教育推進に関する事業改善検討委員会」の委員として会議に出席しています。 その中で、極力意見や提言を出す様に努めています。 今日(1/30)は、H28年度の第3回改善検討委員会に参加してきました。 議事概要は後日公開される…

1人1台の学習用端末整備とは、誰のための事業なのか。

佐賀県の県立高校での学習用パソコン。 H29年度の新入生が購入するための端末の調達・設定・引き渡し等の入札が公示されている。 www.pref.saga.lg.jp 佐賀県のICT利活用教育推進事業において中心的な整備となっている県立高校生の学習者用パソコン。 数校で…

見方・考え方をリセットする

「見方・考え方をリセットする」 教育現場で、電子黒板や学習者用の情報端末の導入・活用が始まったH22年ごろから、6年ほどが経過した。 授業等での活用の様子を写真に撮りためてきたが、その風景は、さほど変わっていないと感じる。 ※学習者の目の高さから…

整備の前に「整理」を。

整備の前に「整理」を。 教育の情報化が推進されて、はや何年(何十年?)が経過したのでしょうか。 ごく普通の先生がやってみたくなる様な実践が可能で、 校務の情報化により先生の余力も生まれ、 それらを実現するために、 だれもが効果的に活用出来る安定…

出来るようになりたい。知りたい。学びたい。

幼稚園や保育園のICT活用をサポートするようになり、幼児と関わる機会が増えました。 その中で、最も強く感じたことは 「出来るようになりたい。知りたい。学びたい。」 という、幼児の純粋な欲求です。 そして、 「出来た!わかった!」 その時に見せる喜び…

情報活用能力の育成と課題との間に横たわるもの

「情報活用能力の育成と課題との間に横たわるもの」 日本では、社会に出て毎日英語を使い仕事をする人よりも、毎日PCやインターネットや組織内LANや共有サーバを利用する人の方が圧倒的に多いでしょう。 周囲を見渡すと、 ・キーボードで満足にタイピングで…

ICT環境デザインに関する雑感

とある小学校で、電子黒板を活用した音楽の授業を拝見。 先生:教科書の○ページを開いてください そこから・電子黒板(液晶パネルタイプ)をタッチして、指導者用デジタル教科書を起動・指導者用デジタル教科書の該当ページを検索して提示・歌詞を拡大提示す…

学校現場の理解から、教育とICTを考える。

「学校現場の理解から、教育とICTを考える。」 最近、タブレットPCなどの活用や、学校へのICT導入などの研修の依頼をが増えてきました。 研修会ではないところでも、ICTの活用について相談をいただいたり、個別でメールを送っていただくこともあります。 そ…

13年間を振り返る。

「13年間を振り返る」 今日は息子の中学校入学式だった。通い始める中学校は、創立13年目の若い学校。前職時代に新規開校案件として担当し、とてもお世話になった学校だ。彼が生まれる時、開校間近のその学校で、多くの什器や教材備品、ICT機器などを納品し…

教師がICTを活用するということ(後編)

「教師がICTを活用するということ」(後編) 後編では、教師がICTを活用していく上で参考になる事例から考えてみます。 「東京都墨田区」 平成26年度に小中学校5校のモデル校で、普段の授業で活用するためのICT環境を整備。 概要は ・教師一人一台のiPad ・…

教師がICTを活用するということ(前編)

「教師がICTを活用するということ」(前編) 「教育の情報化」「教育におけるICT活用」 について考える中で、幾つかのキーワードが浮かんできます。 「電子黒板」 「デジタル教科書(指導者用)」 「タブレット端末」 「無線LAN」 「協働的な学習」 これらに…

学習者用端末の整備で考えなければならない「二つ」の視点

学習者用端末の整備で考えなければならない「二つ」の視点 昨年後半から年明けに様々な学校へ行き、また関係者と情報交換する中で 教育分野のICT利活用の潮流の変化を感じています。 潮流をどう捉えるかは、それぞれの立ち位置によって違いがあるでしょう。 …

公立小中高校のICT環境デザイン 3つの要素/3つの関係先/10の項目

「公立小中高校のICT環境デザイン」 先日、11月23日(日) 日本デジタル教科書学会研究会「21世紀の学び 3本の矢の提案2 in 東京」 が開催され、その中で「21世紀の学び 環境デザイン編」と題したパネルディカッションに登壇させていただきました。 この「3…

公開授業の参観から想いを巡らせる

「タブレット端末や電子黒板など、ICTは道具・ツールにすぎない」 10月~12月上旬、 各地の研究指定校や実証研究校の多くが公開授業を実施しています。 私も、毎年幾つかの公開授業を参観しに出かけます。 職業柄、その殆どはICTを利活用した授業を中心…

「スナック・ネル」

「スナック・ネル」って何? ご存じない方は「?」と思われるでしょう。 実は、8月下旬から「スナック」のマスターを始めました。 といっても、実際の店舗はなく、ネット上に存在する「場」です。 毎週月曜日の22:00ごろ、マスター(僕)と常連のお客様二人…

針路に悩む

今、針路に悩んでいます。 私は、公立学校の教育ICTに長年携わってきたました。PC教室の整備から始まり、ミレニアムプロジェクト当時の校内LAN、グループウェア、校務支援システム、学校HP、校務端末、端末管理、教育イントラ、1to1環境、ヘルプデスク、ICT…

大雑把な議論の行く末

「大雑把な議論の行く末」 最近、全国系のテレビや新聞紙面、雑誌、Web媒体などで「教育ICT」に関連する話題が取り上げられる機会が増えてきました。 それだけ、世間の関心を集めているのだと、私自身は喜ばしく感じています。 そのような中、見聞きしている…

安易なタブレット端末導入への警笛

学校のPC教室整備 今年はタブレット化の波が押し寄せ 各地で自治体予算による整備が進んでいます。 その動きに水を差すようですが あえて「警笛」を鳴らしたいと思います。 話題に上がるのは、1to1の様な大規模整備ではなく、 従来のPC教室整備予算で行うケ…

「夏のロード」全てはチャンスの連鎖から

「夏のロード」がほぼ確定しました。 今後の予定よりピックアップ ・7月25日 「つるみね保育園」へ幼稚園の先生方と視察 ・7月29日 (財)学習ソフトウェア情報研究センター(学情研) 「情報教育セミナー2014」参加 「学習デジタル教材コンクール表彰式」文…

ICT利活用教育に係る公開授業の視点・論点

7月6日〜8日 佐賀県の県立学校及び一部の小中学校 56校の公開授業を含む 「佐賀県 平成26年度 第1回 先進的ICT利活用教育推進事業に係る成果発表会」 が開催されます。 どなたでも参加、参観できます。 全国の教育委員会関係者や教育関係企業の方々も多数来…

次世代型教育ICT環境整備事業計画モデルプログラム

「次世代型教育ICT環境整備事業計画モデルプログラム」 こうして文字で見ると長い名前ですね。(笑) どこか削ろうと試みましたが、削るところは無い。 との結論に達しましたので、このまま行きます。 これは、何かと言いますと、 今後のICT導入に際して、教…

読書とアプリ

読書が素晴らしいのは、目に入る情報量が思考や想像(空想)の邪魔をしない適度に少ないものだからだ。 ゆえに集中し、没頭できる。 一方、ゲームなど、情報量が多く刺激的なメディアに没頭するのは、思考や想像(空想)が続いているのではなく、射幸心により離…