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教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

反転授業 2

ICT利活用 教育ICT 田中 康平
先日、某市が取り組む「反転授業」に関して書いた記事
Facebookでも反響が大きかったので、もう少し続きを。

某市が、2つの小学校にiPad(第一世代)を導入し実証研究を始めたのは、平成22年からでした。
iPadと共に、アンケート及び教材共有ツール、LMS機能付きドリル教材、電子黒板連携ツールが導入されました。
当時からよく活用されたのは、LMS機能付きドリル教材でした。
児童がiPad上の問題を回答すると、個人毎の成績と進捗状況が履歴として記録されます。
教師が履歴を確認すると、各自の理解度やつまづきが把握できる仕組みです。
ICT支援員と共に現場に行くことも多かったのですが、履歴の見方を尋ねられたり、履歴を活用して授業に臨んでいる教師を見ることは、、、ありませんでした。

私自身、LMSとe-learningについては可能性を感じていましたし、履歴データに基づく学習こそICTの強みだと考えていました。
しかし、小学校の現場ではそうは行きませんでした。
推測した理由は二つ

一つは
時間的な余裕がないのです。

もう一つは
日々の様子から、データ以上のこと把握しているのです。

データはあくまでもデータ

個々の性格や生活環境、その日の雰囲気などを加味した授業の理解度は、教師の職業技術として、高度に把握しているのです。

LMSがこれを上回ることはあるのでしょうか。

視点を変えると、
児童が自分自身の成績や進捗状況を自分で把握するには良いかもしれません。

当時のことを振り返ると
授業者ではない、外部の人間の発想だったと内省してしまいます。

某市の反転授業
当時の私のような
外部の人間の傲慢さが見え隠れするのは、気のせいでしょうか。

コンテンツ作成にも相当の時間を要しているそうです。
作ってみて初めて、分かったそうです。
既に全市導入を決めた後の話です。

見通しの甘さは否めません。

負担増になるのであれば、何処かで何かを捨て、就業時間の中で運用できる手立てを示す必要がありますが、
有効な手立ては見えてきません。

このまま進んだ先を想像すると
私には、厳しい現実が目に浮かんでしまいます。

出来ることはないか
思案が続きます。