教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

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「情報モラルってなに?」〜特別支援学校高等部での情報モラルかるたの活用〜

「情報モラルってなに?」

今日は、地元の特別支援学校の高等部で、情報モラルのゲスト講師の機会をいただきました。

うちのICTスクール(ICTスクールNEL)の作品展で

「親子で遊ぼう、情報モラルかるた体験」
を行った時の新聞記事

小学生らICT体験 「情報モラルかるた」に夢中|佐賀新聞LiVE

をご覧になった先生から
「特別支援学校の高等部向けに、情報モラルかるたを使った指導を行いたい」
とのご連絡をいただき、実現しました。
高等部の生徒の中には日常的にスマートフォンを利用している子もいます。
生活の中で上手く役立てている反面、少し心配な部分もあるとのこと。
情報モラルの指導と言っても、むやみに危険性を煽るのではなく、
「より良い活用について一緒に考えるような時間にしたい」
という想いを先生と共有し、取り組むことができました。
次の様な流れで進みます。
 
(1)グループの友達と「情報モラルかるた」で遊ぶ

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読み札を読むのは講師(私)

取る前は「手は頭の上」

取るのは「講師が読んでから」

という2つのルールを伝えて、スタートします。
歓声や拍手も聞こえてきて、楽しく盛り上がってもらえました。
 
(2)「かるた」に書かれている内容をグループ内で確認し、シート上に分ける

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「きになった札」(良いと思った、気をつけようと思った、など)

「よくわからない札」(どんなことなの?もう少しおしえてほしい、など)

「家族に教えたい札」

という3つの枠に、絵札を並べてもらいます。

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先生方のサポートもあり、予想以上に早く仕分けが終わりました。
「家族に伝えたい札」には
利用規約を読もう」「スマホの料金は?」「私の写真勝手に投稿しないで」
なども含まれていました。
その後、
(3)わからないことなど質問してもらい、講師が解説する
(4)ワークシートに記入しながら振り返る
これで終了となります。
 
著作権に関すること、個人情報のこと、情報の信ぴょう性のことなど、様々な質問をもらいました。(それぞれ解説していきました)
始める前には
「情報モラルってなに?」
という質問もありました。
終わってみると
「楽しく学ぶことができました」
という感想に変わっていました。
一緒に遊び、それぞれに考えて、それぞれに何かを感じてくれたのではないかと思います。
「情報モラルかるた」は現在開発中の段階です。
製品化したなら、いつでも遊んでもらえる様に寄付させていただきたいと思います。
 
繰り返し遊びながら学び、

社会に出た時に少しでも役に立つものとなったなら、

こんなに嬉しいことはありません。

貴重な機会に感謝です。