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教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

ICT利活用教育に係る公開授業の視点・論点

教育ICT ICT利活用 教育ICTデザイン

7月6日〜8日

佐賀県の県立学校及び一部の小中学校 56校の公開授業を含む

佐賀県 平成26年度 第1回 先進的ICT利活用教育推進事業に係る成果発表会

が開催されます。

どなたでも参加、参観できます。

全国の教育委員会関係者や教育関係企業の方々も多数来佐されると聞いています。

このような公開授業は、佐賀県に限らず今後各地で開催されると思います。

その際の視点・論点を私なりにまとめてみました。

参考にしていただけたらと思います。

まずは、学校内の環境について

佐賀県立高校・普通教室のICT環境」

 ・電子黒板(B&Sメディア製 ※韓国 液晶型)×1台

 ・学習者用パソコン(富士通製 ※Win8Pro デジタル教材含む)×40台(全生徒)

 ・学校内サーバ(ユーザー管理、ファイルサーバ)

 ・無線LANアクセスポイント×2台

 ・授業支援システム(SkyMENU、XSync)

 ・充電設備 無し

 ・ICTサポーター(支援員)学校に1名

 です。

【視点1】

「学習目標」

 ICT環境は大幅に変化しています。

 学習指導要領は現行のままです。

 当然、学習目標自体は変わらない。

 なので、

 いきなり「21世紀型スキル」「課題解決型」「アクティブラーニング」

 などを求めることはありません。

 そこを取り違えて授業を見てしまうと、

 授業者と参観者のストーリーのズレに違和感を覚えることに繋がります。

 「指導要領が変わらない=学習目標も変わらない」

 「本時の学習目標」

 この点は、授業参観の前に、しっかり確認してください。

【視点2】

「授業デザイン(設計)、授業進行の変化」

 従来の一斉型授業からの変化があるか?

 導入ー展開ーまとめ の時間配分の変化は?

 ※レディネスチェックや、教材提示等におけるICT活用による時間配分の変化など

 学習目標は変わらなくとも、授業全体の流れに変化が生まれているかもしれません。

 先生方の授業デザインや教材研究が進む中で、

 効果的だと思われる手法に挑戦される先生が増えているそうです。

 導入に何分?

 展開に何分?

 まとめに何分?

 時間配分を測定し、以前と比較した場合の変化などを質疑の場で確認すると如何でしょうか?

【視点3】

「ICTツールの活用」

 ・学習者用パソコンの起動〜Winログオン=AD認証〜起動終了

  全台起動終了までに係る時間は? 

  通信不可、起動不良の発生とその対応

 ・電子黒板の活用

  最後列の生徒目線での画面内容と高さの確認

  提示資料のフォンとサイズ、色、コントラストは適切か?

  板書との併用具合

 ・活用されやすい環境デザインが実現されているか?

  授業支援システム/学習者用端末/電子黒板の操作感

  机上の配置(教科書、ノート、端末)

 

【論点1】

 「どのように授業へ貢献しているか」

 ・ICTツールがあった方がよい授業だったか?

 ・ICTツールがない方がよい授業だったか?

 その考察ポイントはどこか?

【論点2】

 活用の課題

 ・課題点のチェック(授業者の活用、生徒の活用、その他)

 ・解決策は?

 ・学校現場で解決可能な課題か?

【論点3】

 整備の課題

 ・整備の目的は明確か?(学力向上/21世紀型スキルの育成/情報活用能力/その他)

 ・目的に沿った活用に至っているか?

 ・費用対効果

 

佐賀県立学校がICT利活用教育を推進した経緯や投じた予算については、

1人1台の情報端末は必要か?〜佐賀県の事例から〜/田中康平の<教育現場レポート> | ICT教育ニュース

にてレポートしています。

 

この機会に、視点・論点を整理し、

今後の教育ICT環境整備等に有効な施策や提案に繋がっていくことを期待しています。