悔いが無いように、生活する。
ブログのエントリー先を「誠ブログ」に拡大して1週間が経ちました。
やっぱり、IT/ビジネス系Webメディア大手は違いますね。(笑)
アクセス数は、これまでのおよそ5倍。
教育関係者に限らず、多くの方に読んでいただけているようで、感謝です。
ニッチな分野だと思っていた「教育ICT」も、最近では一般紙やTVニュースで取り上げられることも増え、世間の関心が高まっていることを実感しています。
こちらのブログでは、教育ICTデザイナーとして活動する中で感じたことに加え、プライベートな想いなども綴っていこうと考えています。
これからも、よろしくお願いいたします。
さて今回は、
「悔いが無いように、生活する。」
今日は、久しぶりに元同僚の娘さんが遊びにきてくれました。
元同僚の彼と別れてから、6年が過ぎました。
娘さんも大きくなり、すっかりお姉さんに。私の娘と仲良く遊んでくれます。
私は25歳でこの業界に入りました。
彼は半年ほど先輩で、同い年のSE。
私は、ICTに疎い教材営業の担当でした。
教材営業とはいえ、学校に行くと先生からICTのことを常に聞かれる日々。
当時はミレニアムプロジェクトによる校内LAN整備に突入しはじめた時期。
PC単体だけでなく、ネットワークのことなど、知らないことだらけ。
「1日1個、新しいことを覚えよう」
と毎晩、辞書やインターネットで調べていました。
それでも分からないことについて、丁寧に教えてくれたのが「彼」でした。
その彼とは、32歳の時に、本当に、突然別れることになりました。
全く予想だにしない出来事。
未だに忘れることはできません。
当時の感情や情景も、おそらく生涯忘れることは無いでしょう。
残された方々の姿、そして当時の会社の対応など。
そこからです。
今後の進路や人生について考えを巡らせるようになったのは。
とはいえ、すぐに自分が進むべき道が見つかるわけではありません。
しばらくの間は、喪失感に苛まれながら、漫然と仕事をする日々が続きました。
失敗も増え、周囲に迷惑を掛けたこともあります。
「自分に出来ることは、何なのか?」
「自分がやりたいことは、何なのか?」
「どうすれば、今を変えられるのか?」
と考えながら、なんとか毎日をやり過ごしていました。
それから数年が過ぎる中、おぼろげに進路の輪郭が見えてきました。
そこからは、少しずつ情報を集め、計画を練り、周辺環境を整えていきました。
そうして昨年、38歳で起業しました。
今でも、毎日彼に「おはよう」「おやすみ」と声をかけます。
もしここに存在していたなら、一緒に起業しただろうか?
もっと、佐賀の教育ICTは良くなっていただろうか?
と考えることがあります。
6年が過ぎました。
自分の進路が定まり、人生を賭ける仕事が見つかりました。
「明日のことはわからない」
と、身をもって教えてくれたのは、「彼」でした。
これから先は、とにかく、
悔いがないように、生活する。
心の底から感謝しています。