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教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

One to One 一人一台

「One to One 一人一台」

この規模でタブレット端末が導入されると、どうなるのか?

少しだけ、想像力を働かせて、考えてみましょう。

 

電子黒板と実物投影機があって、

そこに指導者用デジタル教科書がある。

こういう環境の学級も珍しくなくなってきた昨今。

 

・大きく映す

・見せたいところを拡大する、線を引く

・動画コンテンツを見せる

 

シンプルな活用を心がけ

可視化、焦点化、共有化を上手に取り入れる事で

子どもたちの視線をグッと集め、より理解を促してくれる。

体感し、実感している先生も多いのではないでしょうか?

 

デジタル教科書や

NHK for School

などのコンテンツを上手に活用する事で

教材準備や教材提示の方法が変わり、

授業の中の時間配分も変化していきます。

これも体感し、実感している先生は多いと思います。

「ICTの効果的な活用」と言える場面ですよね。

 

導入から数ヶ月。

使い始めた当初は

「キラキラと輝いて見えた子どもたちの瞳」

次第に、当たり前の事として見る=慣れる

慣れ、日常にとけ込む事は良い事ですが、

「飽きる」こともあるようです。

そうならないように、

「道具に頼らない授業」

これが最も大切だということは、日々研鑽されている先生方ならばご承知のこと。 

ここまでは、教師個人の力量で対応出来る範囲だと思います。

 

ここへ

「One to One 一人一台のタブレット端末」

が入るとどうなるのでしょうか?

 

選択したOSやシステム、端末の性能によっては

授業は途端に難しくなります。

ストップする事が増えます。

 

無線LANなどのネットワークトラブルによるストップ

タブレット端末のトラブルによるストップ

利用者の技能習得度合いの凸凹によるストップ

 

大きく分けると、このような事が原因です。

上2つの技術的な原因は、

そもそもの設計に問題があり、

完全に解消する事は大変難しく、

対処療法、運用でカバーするしかない場合が多いと思われます。

40人学級で毎授業、3台前後が何らかのトラブルに見舞われる。

OSやシステム環境によっては、珍しくない光景です。

復旧対応しなければ、タブレット端末が活用出来ず、

授業の数分が奪われていきます。

再起動が必要な場合も多く、

ここでも、その児童・生徒の数分が奪われます。

電源ON〜ネットワークログオン〜完全起動 

通常の起動の流れでも数分を要します。

校務用PCでも同じ状況ではないでしょうか?

 

利用者の技能習得度合いの凸凹

これは、どう解消すれば良いのでしょうか?

現在の学習指導要領が示す学習内容と時数配分の中で、

情報リテラシーの育成に充てる時間を確保出来るのでしょうか?

「文字入力」

「ファイルとフォルダの違い」

「ネットワーク上の共有フォルダ」

「ファイルのコピーと切り取り、貼付けの違い」

「上書き保存と名前をつけて保存の違い」

「アクセス権」

などなど、、、

大人相手でも、理解し習得してもらうのは大変な内容を、

クラス全員が身に付けなければ、授業が成り立ちません。

 One to One 一人一台のタブレット端末を活用する事が如何に大変な事か

想像していただけるのではないでしょうか?

 

だったら、

タブレット端末は導入しない」

という考えに立ってしまうかもしれません。

 

ここで考えなければならないのは、

「家庭では、既に一人一台の時代に入りつつある」

という事です。

WindowsPCだけではなく、iPadAndroidタブレット

スマートフォンなどをカウントすれば、そうなるのです。

 

私は、One to One は、世の必然だと思います。

特に、タブレットスマートフォンは、

情報端末としての在り方と関わり方を一変させました。

その結果の現在です。

 

説明書やガイドブックを目にせずとも、すぐに活用出来る。

すぐに起動する。

いつでも、どこでも、ネットワーク(インターネット)にアクセス出来る。

気になる事はすぐに調べる。

分からない事は、詳しい誰かに訪ねる事が出来る。

端末トラブルも殆ど発生しない。

幼児でも操作出来る。プレゼンも出来る。

 

こういう環境のOne to One であればどうでしょうか?

 

今後は、このような「無理せず活用出来る環境」が増えてくる事を願います。

 

これが発展し、

頭に浮かぶイメージをすぐに表現するためのツールが常に側に在り、

子どもたちの創造性が十二分に発揮され、

伝えあい、学びを深め、学び続けたいと思う環境になればどんなに素晴らしい事か。

今、決定的に不足しているのは、そういう視点ではないでしょうか?

Apple - グリーン郡の学校組織

このようにイメージした上でこの動画を見ると

この国とのギャップを感じずにはいられません。