教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

年度末のICT支援員

3月

卒業生を送る会

卒業式

修了式

通知表、要録の作成

人事異動、、、

 

ICT支援の場面は多岐にわたり

先生同様に慌ただしく多忙なICT支援員さん

 

卒業記念のムービー作成どうしよう〜

著作権処理された音源探して〜

通知表データの入力がうまく行きません〜

エクセルファイルの数式が壊れてる〜

印刷間に合ない、お願いします〜

USBメモリが開かない、助けて〜

卒業式のビデオ撮影や音響操作全部まとめて頼む〜(苦笑)

 

という3月の慌ただしい日々の中

ICT支援員さんの胸中に一番大きく現れているのは

 

「来年度も継続されるのか?」

「いつまでICT支援員を続けられるのだろう?」

 

という不安と葛藤ではないでしょうか

 

ICT支援員という雇用契約

ほとんどの場合、単年度

1年内の有期雇用契約です

 

次年度の予算は確保されているとしても

継続して雇用される保証があるケースはまれ

入札やプロポーザル結果いかんでは

雇用主が変更となる場合もあり得ます

 

雇用が継続されたとしても

景気浮揚後の労使協議のような

ベア

なんて、、、

入札による価格競争に巻きこまれたら

年々時給が下がるという悲劇も起こりえます

 

これが現状です

 

行政関係者の方々へ

ICT支援員事業を開始される際

「請負金額のみの競争入札」だけは再考してください

せめて

「企画競争による総合評価入札」

でお願いします

可能ならば

その地域の

教育の情報化ビジョンを描き

中期計画の中で複数年の継続予算が確保できるように

取り組んでください(涙)

 

多忙な合間を縫って

思うようにいかない求職活動をしなければいけない

本当は学校で働きたい

そう思いながら

目の前の子ども達や

先生方のために頑張っている方も

沢山いるんです


それと雇用する団体のマネージャーの方々へ

現場に行き、課題を共有して共感してください

学校へ行くとICTは小さな側面でしかなく

「ICT支援員」として仕事をしながら

ICTに関わらない様々なケースに遭遇し

対応に苦慮し思い悩むことが沢山あります

それは先生方も同じです

 

契約仕様云々は当然遵守しなければなりませんが

課題の本質をイメージしながら

ICTという武器を上手に活用して

時には無知に

時には厚顔に振る舞いつつ

賢く支えてもらえればと思います

 

多くのICT支援員さんが

来年度も現場で活躍されることを願っています