教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

MOOC's e-Learning 反転授業 

「MOOC's e-Learning 反転授業」

今をトキメク、トレンドワードと
10年前には既に存在していたワード(システム)

 

本日、地元大学で開催されたフォーラムに、表題

「一斉授業からICTを活用した反転授業へ」

に惹かれて参加してきました

http://www.saga-u.ac.jp/koho/20140306ict.pdf

 

時間の関係で、2つの基調講演を聴講するだけで帰社

明日は、多くの実践報告も予定され興味深々ですが

参加を断念しています

 

基調講演の中で興味深かったのは、

MOOC'sは、有名大学による優秀な学生獲得のためのマーケティング戦略的な意味合いが大きいのでは?という指摘でした。

確かに、有名教授の魅力的な授業を無料で公開し、広く興味関心を持ってもらい、入学してほしいという意図もあるように思います。
一方で、高額な学費を負担しなくても良質な講義を聴講できるという、新しい学びの場を提供するという側面もあります。

どちらが主かどうかは判断できませんが

私としては、大学に通えない状況でも学ぶことができるのは良いことだと思います

国内はどうでしょうか?

JMOOC's公認の下

「gacco」http://gacco.org/ 

が登場しました。

”最高の教授陣による本気の授業”

とあります。

受講後は修了書がもらえるそうです
※単位認定ではないそうです

一応登録しました。講義の数が増えることを期待しています。

 

e-Learning 

こちらは随分前から存在していますよね

Moodleに代表されるLMS

教材規格の SCORM など

当時は、ICTの最も効果的な活用方法だと思い

様々な企画を練りました

しかし、課題も多く、導入後の運用継続に苦労する話をよく耳にしました

 

反転授業

一般的に言われているところの反転授業とは

教材コンテンツ(主に動画)を学校外で視聴し基礎知識を習得した上で

学校では協働的学習や探求型学習を主に展開することで

深い理解と発展的な学びに結びつけるという事でしょうか

高等教育の場では成り立つのかもしれないと期待はしています

初等中等教育の場では、学習理解度の差や家庭環境の違いによる予習継続の困難さに直面するように思います

 

三つの違いは何かと問われたら、、、

私は

「わかりません」

本当にわかりません(笑)

今日、専門家の先生方のやり取りを聞いていてもわかりませんでした

※ここにiTunesUが加わると、もっとわかりません(笑)

 

三つに共通していることは わかります(笑)

・動画教材コンテンツが存在する事

・基礎知識は学外で習得する事

 

実は、この二つは課題に直結する事でもあるのではないでしょうか?

 

良質な動画教材(コンテンツ)でなければ、受講者の興味関心を集め続けることは困難でしょう

イコール、制作コスト(お金と時間)がとてもかかる

 

基礎知識は学外で習得する

習得する源は、動画コンテンツでも、教科書でも、ネットの情報や他の書籍でも良いのではないでしょうか?

それと、授業(講義)の中で、基礎知識を習得させていた時間が不要となります

授業計画、授業設計、デザインが大きく変わります

教師がここに対応できるかどうかが問われます

 

基調講演にお立ちになられた、文部科学省 大学改革室長曰く

短大・4年制大学を合わせた進学率は5割を超えている

大学の入学者許容数は、入学者数よりも多い

入学者選抜制度(入試)が弱くなったと見ることができる

それが、学生の学力の差、低学力者の増加につながっている

大学は変わらねばならない

MOOC's e-Learning 反転授業 といったシステムや手法の議論をする場合

学生はどれだけ伸びたのか

を問わなければ意味が無い

こういったシステムが導入された時

教員の存在意義が問われている

これらをきっかけに授業法改善につなげてもらいたい

 

 

納得の言葉

これは、小中高校でもあてはめられる真理だと感じました

 

ここからもう少し考えてみたのですが

新しい仕組みが入るとき、既得権者が抵抗します

しかし、利害が調整できればスッと道は開きます

一番やっかいな抵抗勢力

変化を恐れる心

捨てられないプライド

かもしれないなぁと

 

何にでも共通していえることだなぁと

そう思いました

 

時間が無い中でも行って良かった