教育ICTデザイナー  田中康平のブログ

教育ICT環境デザイン、ICT支援員、幼児教育とICT、など

ICT支援員

ICT支援員

「ICT支援員」という言葉、その役割が文字として明記されたのは、

平成20年7月に文部科学省より公表された

「学校のICT化のサポート体制に関する検討会」報告書

学校のICT化のサポート体制の在り方について-教育の情報化の計画的かつ組織的な推進のために-:文部科学省

だったと記憶しています。

それから5年半が経過しました。

当時書かれていたことが現実のものとして機能している自治体は

はたしてどれくらい存在するのでしょうか?

正確に調査したことはなく感覚的な主観ですが、

半数にも満たない、非常に少ないように思います。

 

人件費を新規予算計上するハードルは相当高く、

必要性を理解していても、具体化できないのが現状です。

しかし、工夫次第で

少しずつでも前進しようと関係者が知恵を絞り、

協働している自治体、企業、NPOも存在します。

 

先日、中国地方でICT支援員として活躍されている方とお話しする機会がありました。

「導入されたICT機器が使われない現状を変えていきたい」

「より良い授業のお手伝いがしたい」

という情熱をお持ちの方でした。

思うようにいかない予算化や定着化に対してどうすべきか。

共に悩み、知恵を出し合い、課題解決に進んでいきたい。

 

九州内のICT支援員は、

九州ICT教育支援協議会 ( 九州ICT教育支援協議会 - 教育 | Facebook )

を中心とした交流があり、情報交換などの機会が整いつつあります。

今後は、他の地域のICT支援員とも繋がり、

より良いICT利活用の支えとなること、

より多くのICT支援員が活躍する場が増えることを願います。

 

新時代の教育ICT環境整備では、

ICT支援員がキーマン

であることを断言します。

 

現場の英知に勝る提案はありません。

良い製品だが活用されないのはなぜか?

授業の中で活用するためのICT環境に必要な条件とは?

これまでの課題とは?

見えなかったことが見えてきます。

聞こえなかった声が聞こえてきます。

そこを見つめなければ、変革に取り残されることでしょう。

初回はこの辺で。

これから少しづつ掘り下げていきます。